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誤解しやすい「followed by」と「following」について

トリッキーで誤訳しやすい「followed by」や「following」についての話題です。

 

まずは「followed by」についてです。

以下の例文は、海外に電話した時に自動音声でよく流れるフレーズです。

 

「Please enter your password followed by the pound key.」

 

これはどのように訳すでしょうか?

 

「バスワードを入力して、#(シャープ)を押して下さい 。」という意味になります。

 

「#(シャープ)に続いて、パスワードを入れて下さい。」ではありません。

 

結構間違いやすいと思います。

音声のガイダンス通りに操作しているつもりがうまくいかず、何度も番号入力をやり直すことになってしまいます。

 

ちなみにpound keyとは日本語で#(シャープ)のことです。このシャープは、アメリカやカナダなど米語ではpound keyと言いますが、イギリス英語ではhash keyといいます。最近は、「ハッシュ」と呼ぶのが一般的になってきたかもしれません。

 

次に、「following」ですが、これもトリッキーです。

以下の文をどのように訳すでしょうか?

 

Prior to joining ABC Tech Inc., Jim worked as a programmer, following a career as a tester.

 

これは、「ジムは、テスターとしてキャリアを積んだ後、ABC Tech社に入社して、プログラマーとして働いてました。」となります。

 

この場合、文脈から判断すると「following」は前置詞になります。"following ..."は、「~の後」という意味になります。

 

なお、時間的関係を表すには、followingではなくafterを使うのが一般的です。followingは位置関係を表します。

 

また、上記例文では、followingの前にコンマがついていることで、さらに誤訳しやすいです。コンマがあると分詞構文だと判断してしまう場合があります。分詞構文として訳した場合、全く違う意味になってしまいます。上記の例文で、followingの前にコンマは必要ないと思います。