翻訳チェックは「原文に忠実」ではなく「内容に忠実」が重要!

今日、大型書店に立ち寄って、英語関連で何かいい本がないか物色しました。工業英検の本があるコーナーに岡田豊司氏の著書「特許英語」という本があり、初めてみる本なので手にとってざっと目を通してみました。私が一番気になったのは「翻訳をチェックする方へ」という章でした。

 

本章では翻訳チェックの問題点を指摘しています。翻訳者が無駄な反復や冗長な表現を簡潔にしてネイティブスピーカーに読みやすくした箇所があると、翻訳チェッカーからは「訳抜け!」と指摘を受けるようです。翻訳チェッカーは「原文に忠実」に一字一句誤りがないかチェックしているため、不要な語を削除したりすると訳抜けや誤訳だと騒ぎ立てるようです。折角ネイティブスピーカーに読みやすいように、工夫しても翻訳チェック・訂正をすることで逆に読みにくい文章になってしまうことを指摘しています。

 

著者は「原文に忠実」ではなく、「内容に忠実」に翻訳チェックすべきであると主張しています。テクニカルライティングでは冗長な単語や表現を読みやすいようにリライトするのですが、テクニカルライティングを勉強していない、または技術的なバックグラウンドを持たない翻訳会社やソースクライアントのチェック担当者は「原文に忠実」にしかチェックができないので、最後にテクニカルライターや技術者が校閲すれば良いかも知れません。

 

ちなみに弊社では、翻訳者、校正者、チェッカー全員がテクニカルライティングの基礎知識を持っているので、上記の問題は非常に少ないと思います。