テクニカルライティング本

たまたま図書館の語学コーナーで見かけたテクニカルライティンを見つけて借りてみました。国内で出版されているテクニカルライティング本はほとんで目を通してますが、この本は初めて拝見させていただきました。

 

金徳多恵子 著の「英文コミュニケーション作法(効果的な英文の作り方)」という本です。

 

この本は、読みやすい英文を書くためにはどうすればよいのか書かれてます。当然ですが他のテクニカルライティングの本と共通する部分も多いですが、非常に要点がまとまっています。

 

 

章立ても非常にシンプルで、以下の4章にまとめられてます。

 

第1章 語や句を中心として

本章では、正しく伝えるための正しい語や句の選択について説明。例えば、周りくどい語や句の例を挙げ、どのように書けば伝わる文章になるかなど説明してます。

 

例:

Despite the fact that they had varied personalities and aspirations, they.....

                                        ⇩

Though they had varied personalies and aspirations, they .......

 

原文に「事実にもかかわらず」と書いてある場合は、そのまま訳すとそのようになってしまうと思います。ちなみに、ネイティブチェックを受けるとこのようなセンテンスは訂正されます。

 

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第2章 文を中心として

本章では、文の構造に注目して、伝えたい内容を明確にするテクニックを説明してます。例えば、関係代名詞に関する注意点、レトリックなどについて触れてます。 

 

第3章 数字のあらわし方

本章では、正しい数字の使い方について説明してます。

 

第4章 句読点・省略・大文字・記号の使い方

句読点の慣例的なルールに基づき、正確に情報を伝える方法を説明してます。例えば、コンマ、セミコロン、コロン、ハイフン、各種括弧、ダッシュ、引用符、省略、大文字などの用法を詳しく述べてます。

 

この本で印象に残ったのは日本人の英語学習者の問題点をズバリと書いている点です。

例えば、以下の問題点を指摘してます。

「関係代名詞は、語句の定義や複雑な概念を説明するときに欠かせないが、学校英語で熱心にその用法を教えるあまりに、不要な関係代名詞を使い、文を複雑にしているきらいがある。」 

ネイティブの書く文章にはあまり関係代名詞が使われていないのに対して、日本人の日英翻訳者の文章には関係代名詞が多いです。特に特許翻訳者はこれの傾向が強いと思います。

 

なお、この本で不満な点は例文が技術文章以外の一般の英文例が多いことです。例えば、コンマの用法のセクションで、「文が短く、誤読の恐れが無い場合はコンマは不要である。」と書かれていて、これの例文がヘレンケラーの文章例文として挙げられています。技術文章でこのようなケースを見てみたかったです。

 

でも良書であることは間違いないと思います。是非読んでみてください!