テクニカルライティングにも「リズム」が重要?

テクニカルライティングにも文章のリズムが重要であるという外国人が書いたブログ記事を見つけました。

 

https://nicole321english.wordpress.com/2011/05/21/rhythm-in-writing/

 

  以下は記事の一部を訳した内容です。

 

読者は、ポエムであれ、マニュアルであれ、耳に心地よい文章を読みたいと思っている。ぎこちなく不自然な構文は、読者の注意力を散漫になったり、読者に曖昧な情報を与える可能性がある。

  

耳に心地よい音節リズムを作るには、強いアクセントの音節とアクセントのない音節を組み合わせてあるパターンにする必要がある。一見単純な文にでも、文章全体に「アクセントなし→アクセント強→アクセントなし」などのような音節パターンが存在する。音節リズムを意識すれば、読者の耳に心地よい文章を書くことができる。

 

テクニカル ライターは、リズムを理解すれば明確さを損ねる原因であるぎこちない不自然な構文を避けることができる。文章がぎこちなく不自然になる原因は2つある。1つ目は、不完全な節/フレーズの構成(poor clause/phrase organization)、2つ目は不完全な音節グルーピング(poor syllable grouping)である。

  

先ず、不完全な節フレーズの構成の例として、”Each party promises before the election to make the city bigger and better, but what happens after the election?”という文章がある。最初の問題として、この文には「意見」と「質問」が同時に述べている。2 番目の問題は、"before the election"を動詞の"promises""to make the city bigger and better"の間に配置しているためリズムが悪い。「意見」と「質問」を分けて、2文にすればリズムが改善できる。例えば、次のように訂正すれば自然で分かりやすい文章になる。 “Before the election, each party promises to make the city bigger and better. But what happens after the election?”

  

次にぎこちなく不自然な文章の2番目の原因である、不完全な音節グルーピングの例を次に示す。  “The man was standing on the stairs and far below we saw the boy, who wore an old, unpressed, and ragged suit.” このセンテンスはリズミカルすぎておかしい例である。おそらく、このセンテンスはポエムとしては良いが、通常の文章においては少々不自然なセンテンスである。音節リズムを少し崩すために次のように訂正した。“The man stood on the stairs; far below we saw the boy, dressed in an old, unpressed, ragged suit.” まだ音節パターンは残っているもの歌詞ほどリズミカルではない。

  

ライターは適度なリズムになるように耳を発達させる訓練を行う必要がある。これによって読者のあなたの文章に対する印象が違ってくるはずである。ライティングにおいてリズムは重要で、技術的な性質のものに関しても同様である。ライターとして文章がどのように構築されているか、またどのように聞こえるのかについて敏感になるべきである。訓練方法として、声に出して文章を読むことをお勧めする。

 

文がぎこちなく聞こえる場合、不完全な節/フレーズの構成、または不完全な音節グルーピングなのかを分析する必要がある。文章のリズムを微調整するスキルは、読者とのコミュニケーションをする上で重要である。